麻薬を所持していた女性の供述により勾留延長されたが不起訴処分となった事案

麻薬を所持していた女性の供述により勾留延長されたが不起訴処分となった事案

依頼のタイミング
勾留中
事件・罪名
麻薬取締法違反被疑事件
弁護士法人ALGに依頼した結果
不起訴処分

事件の概要

依頼者様の自宅に麻薬取締官が来て逮捕されました。依頼者様が逮捕されるに至った嫌疑内容としては、数か月前、某ホテルに依頼者様と同室に滞在していた女性Aが麻薬を所持していたため、依頼者様も、某ホテルで麻薬をAとともに共同で所持していたのではないかとの嫌疑がかけられてしまいました。

依頼者様は、ホテルに滞在していた際、Aのカバンに薬物らしき白い粉の入ったパケ袋を発見していたものの、その時は見て見ぬふりをしており、Aが所持していた麻薬を使用した事実も一切ありませんでした。

また、依頼者に過去に違法薬物等の使用歴も無ければ、いままで興味も持ったこともなく、ご自身の自営業にまい進し、健康にも十分に気を使いながら暮らしておりました。そして、依頼者様は勾留中であったため、ご家族が弊所に相談をいただき、相談があったその日のうちに弊所担当弁護士が依頼者様の下に接見に行き、刑事弁護の依頼をいただきました。

弁護方針・弁護士対応

早期に接見に行き、事実を確認して、被疑事実を否認し、不起訴処分を目指すとの弁護方針を決定した上で、取調べ対応等のアドバイスを行いました。
また、依頼者様の早期の身体拘束解放に向け、勾留請求却下の準抗告を裁判所に対して行いました。その後も、弊所担当弁護士が担当検察官に対しても直接面談を行い、依頼者様が不起訴処分相当である旨の意見書を提出しました。

弁護士法人ALG&Associates

大阪法律事務所・刑事事件担当弁護の活動及び解決結果

弊所担当弁護士の弁護活動としては、まず、依頼者様の一日でも早い身体拘束の解放を目指し、検察の勾留請求を棄却するよう裁判所に求めました。しかし、依頼者様は違法薬物所持について潔白であったものの、Aが捜査官に対して、依頼者様と共同で麻薬を所持していた旨の供述をしていたため、裁判所は勾留の必要性を認め、さらに、依頼者様の勾留は最大期間まで延長されました。依頼者様は勾留が長引き、日に日に疲弊されておりましたが、弊所担当弁護士も2日に1度程度のペースで勾留場所まで赴き、依頼者様のケアに務めました。

また、担当検察官に直接面談を行い、当方の意向を伝え、意見書においても依頼者様が違法薬物を管理処分しうる状況に無く、Aの供述は信ぴょう性有しない旨を強く主張した結果、不起訴処分が認められました。

本件のように、受動的に刑事事件の嫌疑をかけられてしまい、自身が関わりない事件にも関わらず、長期間勾留されてしまうケースがあります。このケースでは、被疑者が取り調べ等により疲弊したり、警察による誘導的な取り調べ等によって、被疑者が思わぬ不利益を被る場合があります。弁護士は、被疑者に思わぬ不利益が降りかからないように、法律によって被疑者を守るサポートをしています。

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